2006年01月30日

虚衆の何が「虚ろ」なのか

虚衆は、たとえるなら『ズルしないと損だ』という価値観に偏りやすい人たちのことである。この国では自分の人生の足を引っぱるさまざまな障害があって、のべつ規則や道徳を守っていたのでは満足に現状維持の生活すらできない。
そこで、マスコミやクチコミ、最近ではインターネットを通じて情報を集めまくり、労せずして収入や特権を得よう。そういうグループの一員になって、損を食らわないように“賢く”生きようと考える。
基本的には、自分だけが大事なのである。しかも、今の世の中は、誰かが貧乏くじを引くことによって、かろうじて成り立つ不平等な社会であると確信している。そういう、今では“ごくフツーの”考え方をする人たちのことである。かく言うわたしもその虚衆のひとりだ、と自信を持って言える。

損だけはしたくない。とばっちりを食いたくない。そうしたバクゼンとした恐怖心が生活の原動力になってるから、いかにも人生さびしく「虚ろ」なのである。そこまでの明確な自覚があって、ワカってはいても世の中への卑しい目線を抑えることができない。その空しさに囚われたくないために逃避することだって珍しくない。逃げ道は忙しさや慌しさということもあれば、非現実な趣味であったり、あるいは酒やギャンブルであったりする。それで返しきれない借金を背負い、かえって貧乏に直面することだってある。そうした行動パターンもまた、実に「虚ろ」である。
posted by 想定ペンギン舎 at 01:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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