2011年05月20日

軽薄「想定」オトコ、ようやく収監。

「ついに」というべきなのでしょうか。あのライブドア元社長被告が、収監される運びになりました。

彼のような利己主義者の増殖が象徴する「虚業」の全盛は今なお収まる気配なく、この国の人智は錆びれる一方です。

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このブログの更新も実に3年半ぶり!となりますが、世が荒む限り(残念ながら)書く題材に困ることはありません(苦笑) ときどき、折を見て書いてゆきたいと思います。
 
 
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2007年12月19日

また横恋慕殺人か──屈折した恋患いの連鎖は止まらない。

約一年前、徳山高専で(被害者女性にとっては通り魔的な)オトコの横恋慕による…とみられる強殺事件があった。
今回、佐世保で起きた猟銃の乱射事件でも“自殺が前提の横恋慕殺人”の側面があったのでは? との見方が浮上しているという。

近年頻発する『横恋慕殺人』とはナニか。その歪んだ心理と犯罪発生の系譜に関する過去ログを、今ひとたび再掲しておくことにする──。

横恋慕殺人(よこれんぼ・さつじん)

主に男性が、自分と結ばれない(結ばれる意思のない)身近な女性の境遇や将来を一方的に『不憫(ふびん)に』想い、通り魔的に殺害したあと自殺する、現代に特有の“無理心中”のこと。相手の女性に一生添い遂げ、死をも看取る資格のある男はこの世で自分しかいない…という独善的なプライドが背景にある。どちらかと言えば仕事熱心、まじめ、正義感の強い頑張り屋の男性に多く見受けられる犯行である…。


関連=2001年2月:主婦銃殺事件(名古屋)

2001年2月22日 報

マンションで主婦殺される=銃で撃たれたような跡─名古屋

22日午後零時45分ごろ、名古屋市緑区大高台のマンションで、トラック運転手Sさん(29)の妻マリ子さん(28)が頭から血を流して死んでいるのを、訪ねてきたマリ子さんの父親(51)が見つけ119番した。右のこめかみなどに銃で撃たれたような跡があり、愛知県警捜査一課と緑署は殺人事件として捜査を始めた。

2001年2月23日 報

主婦射殺=事件直前に保険代理店の男性訪問、連絡取れず

名古屋市緑区で22日、会社員Sさん(29)の妻マリ子さん(28)が射殺された事件で、犯行時間とみられる同日朝、知人の保険代理店の男性(54)がSさん方を訪ねる予定になっていたことが分かった。この男性は事件後、連絡が取れない状態になっており捜査本部は事情を知っている可能性もあるとみている。

2001年2月26日 報

主婦射殺=消息不明の男性から警察に手紙、動機は語らず

名古屋市緑区の主婦、マリ子さん(28)が自宅で射殺された事件で、夫のSさん(29)とマリ子さんの元上司で、事件後に行方不明になっている愛知県東海市の男性(54)の名前で、「マリ子さんを道連れにします」などと書かれた手紙が、愛知県警緑署に送られていたことが、二十六日わかった。同県警捜査一課と緑署の捜査本部の調べでは、手紙は事件当日の二十二日、岐阜県内で投かんされていた。
同本部では、男性が事件に関与した可能性があるとみて、二十五日、殺人容疑で男性宅を捜索するとともに、男性の行方を捜している。
同本部によると、この手紙は封書で男性を差出人としており、事件後に緑署に届いた。「マリ子さんを道連れにします。銃は海外で仕入れました」などと、殺害をほのめかす内容が書かれていた。手紙は短い文面で、動機など詳しいことは書いていなかったという。
これまでの調べでは、男性は一時期、Sさんの父親らと共同で、車載式コンピューターの販売会社を設立したが、経営不振で手放す際、会社存続に消極的だったSさんに不満を抱いていた。男性はその後に手掛けた事業も不振で、最近は借金が数百万円に上るという。

2001年2月27日 報

主婦射殺=容疑の男、遺体見つかる?─事件翌日には自殺か

名古屋市緑区の主婦、マリ子さん(28)が自宅で射殺された事件で、マリ子さんの元上司で、事件後に行方がわからなくなっている愛知県東海市の男性(54)と見られる遺体が二十七日午後、愛知県旭町内で見つかった。愛知県警捜査一課と緑署の捜査本部で身元確認を急いでいる。
遺体が発見されたのは、愛知、岐阜県境にある奥矢作湖にかかる橋のたもと。二十七日午後、付近を捜索していた捜査員が見つけた。男性が事件前日に借りたレンタカーが、遺体発見現場から約五百メートル離れた奥矢作湖畔の町道わきに事件翌日から放置されていたことがわかり、同本部ではこの日朝から機動隊員ら約百人を動員して周辺を捜索していた。
捜査本部では男性が事業に行き詰まり、かねてから一方的に恋慕の感情を募らせていた元部下のマリ子さんを衝動的に銃殺、巻き添えにして自殺したものとみて調べている。

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2006年09月17日

飲酒運転撲滅? ─試される虚衆国家の自浄力─

あの凄惨な幼児“殺傷”交通事故が起きた翌朝、わたしはたまたま出張で福岡に出向いていた。

地元の特報ニュースとして、あの悲劇が報じられるのに偶然立ち会った。

たしかに、飲酒運転は犯罪だ。と同時に、虚衆なら(まったく下戸の人でない限り)誰もが誘引されやすい“日常に潜んだ落とし穴”でもある。

ちょっとくらい良いだろう。なあに、見つかりゃしないさ。誰だってコッソリやってることだ……等々。
ついつい、こうした発想に流されること自体が、当コラムで繰り返し主張してきた『現代日本人の精神に巣食った“虚衆の気の弛(ゆる)み”』そのものである。

ひとたび凄惨な事例が報道されれば、一億国民が右倣えのごとく「飲酒運転はけしからん」と言う。そんな反省ならサルにだって出来る。要は、長続きしない。忘却が激しい。その虚衆らの致命的欠陥に、今回どれほどのメスが入れられるか?

個人的には、あまり期待できないと思う。50年かけて弛み続けてきた怠けグセが、急に数カ月で引き締まるとは、とうてい思えない。

“国民病”たる飲酒運転は、10年や20年で減らないだろう。

では30年や50年で是正できるのか、どうなのか。今こそまさに、腐りかけた虚衆国家の(最初で最後の?)自主自浄力が試されている……。
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2006年09月08日

徳山高専女生徒殺害─またも繰り返された?横恋慕殺人の系譜

横恋慕殺人(よこれんぼ・さつじん)

主に男性が、自分と結ばれない(結ばれる意思のない)身近な女性の境遇や将来を一方的に『不憫(ふびん)に』想い、通り魔的に殺害したあと自殺する、現代に特有の“無理心中”のこと。相手の女性に一生添い遂げ、死をも看取る資格のある男はこの世で自分しかいない…という独善的なプライドが背景にある。どちらかと言えば仕事熱心、まじめ、正義感の強い頑張り屋の男性に多く見受けられる犯行である…。


関連=2001年2月:主婦銃殺事件(名古屋)

2001年2月22日 報

マンションで主婦殺される=銃で撃たれたような跡─名古屋

22日午後零時45分ごろ、名古屋市緑区大高台のマンションで、トラック運転手Sさん(29)の妻マリ子さん(28)が頭から血を流して死んでいるのを、訪ねてきたマリ子さんの父親(51)が見つけ119番した。右のこめかみなどに銃で撃たれたような跡があり、愛知県警捜査一課と緑署は殺人事件として捜査を始めた。

2001年2月23日 報

主婦射殺=事件直前に保険代理店の男性訪問、連絡取れず

名古屋市緑区で22日、会社員Sさん(29)の妻マリ子さん(28)が射殺された事件で、犯行時間とみられる同日朝、知人の保険代理店の男性(54)がSさん方を訪ねる予定になっていたことが分かった。この男性は事件後、連絡が取れない状態になっており捜査本部は事情を知っている可能性もあるとみている。

2001年2月26日 報

主婦射殺=消息不明の男性から警察に手紙、動機は語らず

名古屋市緑区の主婦、マリ子さん(28)が自宅で射殺された事件で、夫のSさん(29)とマリ子さんの元上司で、事件後に行方不明になっている愛知県東海市の男性(54)の名前で、「マリ子さんを道連れにします」などと書かれた手紙が、愛知県警緑署に送られていたことが、二十六日わかった。同県警捜査一課と緑署の捜査本部の調べでは、手紙は事件当日の二十二日、岐阜県内で投かんされていた。
同本部では、男性が事件に関与した可能性があるとみて、二十五日、殺人容疑で男性宅を捜索するとともに、男性の行方を捜している。
同本部によると、この手紙は封書で男性を差出人としており、事件後に緑署に届いた。「マリ子さんを道連れにします。銃は海外で仕入れました」などと、殺害をほのめかす内容が書かれていた。手紙は短い文面で、動機など詳しいことは書いていなかったという。
これまでの調べでは、男性は一時期、Sさんの父親らと共同で、車載式コンピューターの販売会社を設立したが、経営不振で手放す際、会社存続に消極的だったSさんに不満を抱いていた。男性はその後に手掛けた事業も不振で、最近は借金が数百万円に上るという。

2001年2月27日 報

主婦射殺=容疑の男、遺体見つかる?─事件翌日には自殺か

名古屋市緑区の主婦、マリ子さん(28)が自宅で射殺された事件で、マリ子さんの元上司で、事件後に行方がわからなくなっている愛知県東海市の男性(54)と見られる遺体が二十七日午後、愛知県旭町内で見つかった。愛知県警捜査一課と緑署の捜査本部で身元確認を急いでいる。
遺体が発見されたのは、愛知、岐阜県境にある奥矢作湖にかかる橋のたもと。二十七日午後、付近を捜索していた捜査員が見つけた。男性が事件前日に借りたレンタカーが、遺体発見現場から約五百メートル離れた奥矢作湖畔の町道わきに事件翌日から放置されていたことがわかり、同本部ではこの日朝から機動隊員ら約百人を動員して周辺を捜索していた。
捜査本部では男性が事業に行き詰まり、かねてから一方的に恋慕の感情を募らせていた元部下のマリ子さんを衝動的に銃殺、巻き添えにして自殺したものとみて調べている。

posted by 想定ペンギン舎 at 06:27| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月28日

おかえりなさい

検察の“想定外”な事態によって、かの虚業家、今夜保釈。

心より「歓迎」する。あなたはこの世界の翳(かげ)だ。いかに世間が『虚ろ』と蔑(さげす)もうと、あなたは存在すべくして存在した。その意味を矮小化したり、軽んじたりすべきではない。

かくも風評の読み方に優れていたあなただ。“出所”して先ず一番にしたことは、インターネットへのアクセスであったろうと推察する。美味い飯を食わす料亭か愛人の元へ一目散…などと下卑たゴシップネタを煽る向きもあったが、さあ、果たしてそうか。風評を巧みに操る異才は、とどのつまり、風評の巣であるバーチャルスペースに還(かえ)るしかない──というのが、本コラム著者の一貫した持論である。

かくして、新世代の虚衆らの拠り所でもある【ネット】が、疲れ果てたあなたの(驚天動地の?)拘留生活をねぎらうのだ──おかえりなさい。
posted by 想定ペンギン舎 at 01:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

アランが「イランはウランを選んでおらん」とカラんできた!?

とまあ、本記事のタイトルは当世早口コトバ?といったところか。たわいもない語呂遊び、と勘弁願いたい。

 > 挑発的言動の続くイランに関するCNN報道

虚衆の世では言った者勝ち、などと言う。声量の大きな者が、理詰めでかかるべきミーティングの議事をも左右させてしまう。野次や怒号が飛び交うわれらが国会における審議は、そうした理路整然とした討論に慣れない国民性の反映でもあるか。

話をはじめのイランに戻すが、ひところは『イラク情勢』などと(日本では自衛隊派遣の是非も絡んで)騒がしかったメディアの関心も、今やすっかり『イラン情勢』である。“勝ち組”軍事超大国アメリカの一元的世界支配はどこまで助長されるのか。北朝鮮、イランとこの理不尽なパワー・バランスに公然と食ってかかる過激な小国の名乗り出てはつぶされ、また次々と名乗り出ること名乗り出ること…

こういう冷戦以後の、ある意味、地球規模の単純な弱肉強食の構図が、現代日本の虚衆らの虚無感を繁茂させる苗床になっている。それは激化する一方の宗教摩擦や国際的な近隣憎悪の連鎖、地下深く先鋭化するテロリズムにも共通する要因だ。

誰かが圧倒的に勝っていることを前提とした『敗者同士のガマン比べ』による“平等感”は、常に相互監視足の引っ張り合い、それに魔女狩り暴力非暴力のリンチ社会を生む。それはもう不健康きわまりなく、ただただやりきれないものだ。まして、その積もる辛さを緩和すべく?“嫌敗”市民の関心を、このときとばかりに《国境》や《愛国心》に振り向けようとする政治は野蛮に過ぎ、「お下劣」だとしか言いようがない。
posted by 想定ペンギン舎 at 20:29| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月01日

いったい【コスト】の意味がワカっているのか

あいかわらず、実に馬鹿げた不祥事ばかりがニッポン社会のあちこちで頻発している。

そんななか、長引く『メール疑惑問題』を受けてようやく民主党“若手”執行部の総退陣が決まった。与党打倒のアドバルーンを高く上げようと焦るあまり、本来欠かしてはいけない党内倫理インフラの拡充に手を抜いた(あるいは軽視した)責任は重大だ。

話は変わるがスカイマークという航空会社。旅客機の整備不良がたて続けに明るみになり、物議をかもしている。十分な整備スタッフを社内で雇用することなく、安易に外注による“コスト”削減で経営の効率化を図ったツケだとも言われている。こういう根本的なマンパワー面の余裕の無さが、結局は取り返しのつかない結果をひき起こすことは、ナニもJR西日本の某脱線事故や、ごく最近の札幌の強度偽装マンション事件を引き合いに出すまでもなく、何度も何度も“立証”され続けてきたことである。

それでもなぜ、スカイマークに限らず経営者は手を抜くのか。民主党執行部に限らず、管理者は手を抜くのか?──そのあたりをちょっと考えてみた。

すると、近年われわれの生きる社会で『暮らしの質の低下』が指摘されることの裏側に、実はわれわれ自身の『誤ったコスト認識』が深く関わっているのでは?と思えてきたのである。
つまりである…われわれ虚衆には、そもそもコストの意味が本当にワカっているのだろうか? コストとは、費用だ。平たく言えば『生きていくのに必要なおカネ』だ。運営や営業、生活や暮らしに欠かせない出費、それがコストだ。

ところが。

いつどこで勘違い?したのか、虚衆の多くはコストを損失(ロス)と誤認している。『生きていくのを妨げるおカネ』だとアタマから信じきっている。コストこそが売上や生活を邪魔だてする障害なのであり、本来なら要らない出費だ。いかなる聖域もなく徹底的に削るべきだ!と信じて疑わない。

そういう短絡的発想はクレージーだ。どうか捨て去ってほしい。たしかに《不正に水増しされた、あるいは投下のやりかたにムダのある費用》は損失であり、たれ流しを絶つよう(=コストと偽って計上されないよう)最善を尽くすべきである。だが、それ以外の本当のコストは、(その結果得られる利益を考えれば)かかってあたりまえの費用なのであり、減らすことはできない。フツーに考えて減らせないモノである以上、減らしてはならない。

それでも本当のコストを省けば、たいへんなことになる。盲目的な出費カットは必ず(利益や結果の)量か質の目減りを招く。材料費や点検費をケチれば安全が脅かされるのは、その典型だ。さらにその結果としての(起るべくして起きてしまった)人災の発生例に至っては、前述したごとくまさに枚挙(まいきょ)にいとまがない。

だからこそ今われわれは、厳(げん)にコスト適正化に努めるべきなのであって、間違ってもコスト削減の悪魔に踊らされるべきではないのだ。にもかかわらず、ここ何年かの現実は(与党執行部が喧伝(けんでん)する規制緩和?推進策などの“追い風”も手伝って)、コスト敵視の風潮が社会全体を覆(おお)ってしまっているのではないだろうか。

かけるべき手間(コスト)までも省いて、同じだけの成果(利益)を得よう?というのでは、虫が良すぎる。その歪んだコスト認識は、逮捕された虚業家と少しも変わらない。
posted by 想定ペンギン舎 at 12:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

『はだいろ』を恥じる支離滅裂

先日、現代社会のなかで横行する“コトバ狩り”について考えさせられる場面があった。

久しぶりに文具店へ行き、甥っ子のために16色入りのクレヨンを購入したときのことだ。何気なく裏箱を眺めていたら、そこに並んだ色の名称のなかに、見なれないカタカナ語を見つけた……

ペールオレンジ。

即座に強い違和感を覚えた。なぜなら、そのクレヨンの色はどう見ても『はだいろ』だったから。
ペールオレンジ? なぜ幼児にそんなイメージに乏しい伝えかたをするのだろう。聞けば、今では『はだいろ』はその存在自体が悪しき“差別用語”であり、教育現場で口にしてはならない禁句なんだと言う。

唖然(あぜん)とした。

たしかに、幼稚園や小学校の学習課程で、肌の色をいわゆる『はだいろ』だけに限定するような偏向が見受けられるなら、それは(昨今のグローバル標準に照らし合わせて)“人種差別”とも受け取れる。教育者としての配慮が期待されるべきだ。しかしこれは、そういうお決まりの悪慣行として糾弾されるたぐいの事象なのだろうか? 
よしんば、仮にも『はだいろ』という色彩表現を知らないまま成人した日本人なら、黒い肌の人の顔色を黄色人種と同じくらい微妙に見分けられたり、初めて出会う白い肌の人にも生理的に慣れ親しみやすい…とでも言うのだろうか? 別の肌色をした幼児が通う幼稚園で保育士が、「これはハダイロ。日本人のコたちの肌の色ですよぉ」とその子に教える行為は、国際的に許しがたい人種差別なんだろうか?

頭ごなしに差別慣行のひとつと決めつける前に今一度、冷静に考えてほしいのだ──『はだいろ』は、この国の成り立ちのなかで誰が強制するでもなく生まれてきた、悪意のない潔白なコトバである、ということを。

この島の連綿たる暮らしのなかで発生してきた土着のコトバである以上、当然、日本列島に住み着いた多数派民族の身体的特徴を下敷きに“命名”される。単にそれだけのことであって、特段、別の民族や人種を蔑(さげす)む意図が潜んでいるワケではない。

今しがた<悪意のない潔白な>と書いた。『はだいろ』を咎(とが)めるくらいなら白を善、黒を悪と刷り込む?この『潔白』というコトバだって“立派な”差別語にならないか? 白星、白無垢、ひるがえって暗黒、腹黒…等々は使用を禁じるべきか? 病院での白衣は不見識で、罰則で縛ってでも黒装束と混用すべきか? 喪服や弔問着には黒を避け、ウェディングドレスには出来る限り着色するよう見直すべきなのか?

コトバも色も文化。コトバや色は歴史。まして色の呼び名から受けるイメージに至っては、上っつらの文字を排除したところで意識から消去できるハズもない──そんなことは誰もがワカっていても、どこからか難癖がつけば(たちどころに)見境もなく隠す。不用意に“訂正”する。そういう行為を『ゴマカし』というのだ。どこまでも場当たり的で、どっしり構えたビジョンがない。

Q:「ナンで黄桃色を“肌色”呼ばわりするのか!」
A:「ニッポンは昔、黄色人種が多かったために、自分たちの肌の色になぞらえたのです」
Q:「なぁるほど。それなら(差別でないことが)ワカりました」

誰が『はだいろ』にケチをつけたのかは知らない。ただ誰であったにせよ、たったこれだけの説明が(明快で真正な論拠がありながら)なぜ出来なかったのか。いったいどこに、後ろめたい気持ちが生じ得るのか。こういう無抵抗の積み重ねが、あげく靖国神社参拝問題のようなニッポン人の《逆ギレ》の火に油を注ぐ結果となっている?なら怖い話だ。

確たる自信がないから。せめて見てくれだけでも整えたいから。
──それだけに翻弄され右往左往する存在は、あまりに軽薄で、無思慮で、臆病で…つまるところ『虚衆』的である。思い返せば、逮捕された虚業家は(まだ若者たちから絶大な支持を得ていた時分)コトあるごとに「想定の範囲内」と薄笑いの“思慮深さ”を演出し、忌憚のない意見をあけすけに表明して“臆病でない”態度を装っていた。

だからこそ彼は支持されたし、若者の多くがダマされたのだ。誰もが<軽薄で臆病な日本人>には飽き飽きしていたから。遠からず今回の事件が忘れ去られても、このことだけは心して記憶にとどめるおくべきであろうと思う。
posted by 想定ペンギン舎 at 01:54| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 雑言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

日本ドミノ倒し──民主党株のストップ安に想う

もとはと言えば、たったひとりの虚業家が蒔いたタネである。

“そのこと=逮捕劇”に触発された人たちが責任追及だとウカれ舞い、呪われたかのように次々とボロを出した。(本意に反し)追求の虚飾をさんざ暴かれたあげくに今、一国全体のモラールが大音響とともに崩れていく。まさに、トリノ明けのドミノ開幕!?といった趣(おもむ)きである。逮捕され収監中の虚業家も、こんな“留守中”の顛末を知ったのなら、おそらく驚くに違いない。

もちろん、このブログとて例外ではない。ライブドア事件が起きなければ、わたしは今もまだ世間さまの素行に違和感を覚えていなかった。マスコミ論調に右へならえのような【虚業家叩き】の節操なさに、今の自分を不自由ならしめる社会の闇があるのではないか、と感じた。事件は扉であり、その扉は多くの現代市民の心のなかにもあると。ライブドアは<生ける扉>だが、ナニやら『扉(とびら)』という漢字は『屍(しかばね)』にも似ていたりして。

有権者に“虚党”体質を見抜かれた民主党は、既に過去の政党だ。次の選挙でもとうてい勝てはしない。いっそ今から、かの党の執行部に不信任を突きつけ、さっさと離党して新会派を旗揚げした方が!?はるかに勝算がある。突飛な解釈かもしれないが、多くの党員にとってそのくらい切実な、抜き差しならぬ状況だということ。彼らの中に虚衆がいるなら、虚衆はナニより『損をつかまされる』ことを嫌う。長期にわたる主義主張より、有権者の瞬間支持率に敏感だ。彼らの分裂は2カ月後か2年後か、いずれにせよ時間の問題だろう。ある意味、民主党の真価が問われるのは、己の“株価”が暴落したこれからなのである。

嘘つきは泥沼のはじまり──2006年の“強度偽装国家”ニッポンは、年明けから2カ月経過を待たずして、早くも日本現代史のターニングポイントを予感させる(歯止めの効かぬ)地滑りを始めたようにも見える…。
posted by 想定ペンギン舎 at 04:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

『不足の理』のスパイラルが虚衆を惑わす

社会の安定にとってコワいのは、(小泉首相に突かれるまでもなく)『格差』ではなく、そこから生じる感情のねじれ──すなわち、『下層』のレッテルを自分で自分に貼ってしまった人たちの『ねたみ』の連鎖である。

しばしば差別と区別は違う、という常套句がコメントとして登場する。その言い回しを使わせてもらうなら『格差ではない。“格区”のある社会づくりをしよう』ということになるか。経済水準というひとつ限りの尺度で国民を並べれば、格差社会が生まれる。格差のどこがイケないなどと、かの総理が不見識にも言った。イケないに決まっている。この単一ルールの勝ち負け思想こそが、社会人として厳につつしむべき絶対悪である。格差は、個別にあって当然のモノとは言え、あらゆる社会のアングルから眺めて同じ色合いで沈殿の進む社会は、単なる野蛮なジャングルでしかない。現在の与党は政治の政治たる仕事を放棄し、いわゆる《小さな政府》の美名の下、この国を節度も良識もない荒地に変えている。

最大野党ですら、昨今いろいろと批判されたように、“世の中が悪いのはみな与党のせい。圧倒的多数=与党は巨悪の巣。いつもわれわれを陥れ、自分たちだけ勝ち誇る。与党憎し!許すまじ!”という『ねたみ』の亡霊に憑かれたような言動をする。結局、政局は彼らにとって良い方向に転ばない。与党以上に国民の信頼を損ねる。これでは開ける展望も開けない。

さて、もともとは宗教用語?だろうか。『不足の理』という言葉がある。

先人は良いことを言ったものだ。何かが足りない。人より欠けている。自分は損をしている。不利な立場だ……こんな悲観的な考えばかりが先に立てば、その者の行動や言動はすべからく悪い方向へ傾く。ひがみ、うらみ、ねたみ、そねみ。こうした“ダークサイド”になびくことへの強い警告を、先達者らは発している。与党政治の弊害を除くには政権交代しかない、というのは『不足の理』に囚われた以外のナニモノでもない言い草である。倒閣や解散よりも、野党が存在しなければならない一番の使命を忘れたら、野党ならぬ野蛮党に堕ちてしまう。

たしかに政治は誤り、悪しき格差礼賛の暗黒が世の中を覆っている。しかし、だからこそこれと闘う者たちは、どんな局面でも『不足の理』のスパイラルに誘惑されない毅然(きぜん)さが求められる。
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